レポート「地つづきの居場所の作り方~みんなで楽しむ合作俳句」

レポート「地つづきの居場所の作り方~みんなで楽しむ合作俳句」

日 時2023年3月8日(水)18:30〜20:30
開催地:岡山自主夜間中学校(岡山市北区表町1-9-53 いろはみせビル3階)
講 師:上田假奈代(詩人/堺アーツカウンシル プログラムディレクター)
概 要https://o-bunren.jp/labo41

今回は「岡山自主夜間中学校」の学習室をお借りして、参加者みんなで作る合作俳句のワークショップを開催。講師を務めるココルーム代表・上田さんをはじめ、岡山自主夜間中学校の生徒や先生、一般の応募者から20人ほどが参加し、2時間の中で2セットの合作俳句づくりにチャレンジしました。まずはお互いのニックネームを呼び合うウォーミングアップで緊張感をほぐし、のびのびと作句を楽しめる雰囲気をつくりました。

1セット目は「花見」という言葉を俳句のテーマに設定。そこから思いつく上の句を紙に書き出すことから、合作俳句の面白さが広がります。書いた紙は一旦回収してからランダムに配り直し、手元に来た言葉を元に中の句を熟考。上田さんは「前の言葉にとらわれず、宇宙にふっとんでいく気持ちで楽しく書いてください!」とユニークなアドバイスを送りました。参加者は思いがけない方向へ転がっていく言葉遊びを楽しみながら、再び回ってきた紙に下の句を書き出しました。読み順を逆にしたり絵をかいてみたりと、言葉がしっくり収まるように句をまとめます。

発表会では一人ずつ句を読み上げて、指名された人は必ず褒めてから句を読むルールを設定。「よくわからないところが面白い!」「世界一シャレてる」「この句に出合うために生まれてきた」などの褒め言葉が出てくる度に、参加者の大きな笑い声が響きました。

休憩を挟んで2セット目がスタート。一部の参加者が入れ替わり、同じプロセスでテーマを変えた合作俳句を行いました。要領をつかんだ参加者は、不思議な言葉のつながりを楽しみながら発想を遠くへ飛ばします。この日は想像力をかきたてられる面白い句がたくさん生まれました。(一部抜粋)

「花粉症 アジのひらきと にごり酒」「宝くじ マルサの女に あおったよ」「イベントが 宇宙旅行で フライ・トゥ・ザ・ムーン」「ほめ言葉 思ってないのに 言いまくる」

発表会の最後に読み上げたのは「えがおだね 岡夜中 最高だ!」という締めにふさわしい一句。最高の流れに参加者は思わず拍手喝采し、最後はみんなで合作俳句の感想をのべあいました。

上田さんは「合作俳句はコミュニケーション。言葉を投げて誰かに受け止めてもらって、褒める。その難しさと面白さが魅力です」とコメント。参加者からは「関係のない言葉が紙の上で出合い、不思議な世界を創り上げるのが面白かった」などの感想がありました。

講師の上田さんが合同俳句の作り方を説明

自主夜間中学校の生徒も飛び入り参加

読み順を逆に変えてみてもOK

参加者にアドバイスをする上田さん

完成した句を音読。どう褒めるのかも大切

2回目の作句にチャレンジ

違う言葉がつながる面白さが魅力

ウイットに富んだ褒め言葉に笑いがこぼれる

※今回は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策をした上で開催いたしました。

文化芸術交流実験室 

テキスト:溝口仁美