【終了】美食地質学:この地域の食はなぜ美味しいのか

【終了】美食地質学:この地域の食はなぜ美味しいのか

岡山県の地域的な特徴と食の関係を地質学的、食文化史的な視点から紐解く

おばあちゃんやお母さんが作る料理は他と比べられない美味しさがあります。それは、料理の味だけではなく、人と食材と場所の、環境や人との関係性から形成される個人の温かい想いからくるものでしょう。人や場所と離れた時に郷愁を感じるのも、自分が慣れ親しんで育まれたものの愛情があるからではないでしょうか。
私たちの住む岡山県は、恵まれた気候と繋がるように美味しい果物や食材がよく知られています。瀬戸内の多島海と山が連なる豊かな環境と食の関係を地球の中身から探る機会を設けました。
今回、マグマ学者であり、美食地質学の創始者である巽好幸さんと古典料理研究家であり、犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム事務局長を勤めた岡嶋隆司さんを講師に迎え、岡山県の地域的な特徴と食の関係を地質学的、食文化史的な視点から紐解いてみたいと思います。

内 容 / トークセッション&ワークショップ
日 時 / 2023/9/24(日) 11:30-16:00
場 所 / 渚の交番 ひなせうみラボ(備前市日生町日生3518-5)
料 金 / 1,000円
定 員 / 20名程度
対象者 / 食、化学、歴史、教育

備前国 溶け合う異文化(冊子PDF) 

講師紹介

巽 好幸(たつみ よしゆき)
1954年大阪生まれ。理学博士(東京大学)。京都大学総合人間学部教授、同大学院理学研究科教授、東京大学海洋研究所教授、海洋研究開発機構プログラムディレクター、神戸大学海洋底探査センター教授、同大学高等研究院海共生研究アライアンス長などを歴任。水惑星地球の進化や超巨大噴火のメカニズムを「マグマ学」の視点で考えている。主な一般向け著書として『富士山大噴火と阿蘇山大爆発』(幻冬舎新書)、『地震と噴火は必ず起こる』(新潮選書)、『和食はなぜ美味しい –日本列島の贈り物』(岩波書店)など。NHKスペシャル「ジオ・ジャパン 」シリーズ、MBS「情熱大陸」など出演・監修、多数。
岡嶋 隆司(おかじま たかし)
考古学と食文化史を研究。犬島貝塚調査保護プロジェクトチーム事務局長・日本考古学協会会員・日本動物考古学会会員・岡山県遺跡保護調査団団員・食文化史研究・日本古典料理研究・料理人。 日本料理に携わりながら伝統と仕来りを古典料理書や古献立などから研究、また文献と遺跡から出土する食物残滓から当時の食文化を研究している。「表書院での食生活について」『史跡岡山城本丸跡中の段発掘調査報告』(岡山市教育委員会、1997年)、「郷土料理」『大学的 岡山ガイド-こだわりの歩き方』岡山大学文明動態学研究所編(昭和堂、2023年)その他多数寄稿。