アンケート「あなたの思う、備中地域といえば、この色!!を教えてください。」

アンケート「あなたの思う、備中地域といえば、この色!!を教えてください。」

あなたの思う、備中地域といえば、この色!!を教えてください。

これがOKAYAMA!プログラムでは、備前、備中、美作と毎年開催地域を変えながら、岡山県内の優れた文化・芸術資源の掘り起こしやその価値を再認識していただけるよう新たな視点で調査を行い、県内の人材や文化資源の領域横断的な出会いの場を作っています。
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​今年のテーマは、「備中×色」。
​私たちが暮らす地域を“色”という視点で観察してみると、特定の色と結びついて浮かび上がるイメージがあることに気付きます。

たとえば、「備中地域の色は?」と問われたら、何色を思い浮かべますか?
​何か色が浮かんだ時、そこにはヒト・コト・場所のイメージも一緒に繋がってくるのではないでしょうか。
​そして、そのイメージから呼び起こされる色も人によって異なり、同じヒト・コト・場所だとしても単一の色では表しきれないかもしれません。

本企画は、備中地域で暮らす人々の思う色、理屈ではなく私たちが無意識に感覚的に捉えている備中地域の“色”について調査し、データを集めて、備中地域の色に宿る価値観や文化を可視化する試みです。皆さんの中にある備中エリアの色のイメージを手がかりに、ヒト・コト・場所に触れることができるデータ作りにご協力ください。

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回答期間:2024年11月30日まで

例えば、新見ではピオーネの色は紫ではなく「黒」

岡山県の西北端部にある新見市の石灰採石山の白い世界は、そこにいるだけで別世界にいるような感覚を覚えます。一方、石灰は工業原料としてだけでなく彫刻家や美術家に提供されることにより、広く学生や一般の人々が身近にふれあい、体験することのできる美術材料としても使用され、そこには産業と文化・芸術の生きたつながりの姿が見られます。

また、新見市にお住まいの皆さんにとって、ピオーネの色は紫ではなく黒なのだそうです。これは色味が黒いほど甘くて美味しいという意味合いだと知って腑に落ちるとともに、新見市は黒の物と白の物(黒は千屋牛、たたら製鉄、木炭やピオーネ、白は石灰など)の生業の土地であるという話も相まって、地域に根付いた色の認識が強く印象づけられることとなりました。

さらに、矢掛町にある白みかげ石や青石は、全く違う色の石が同じ地域で採石されていること自体がとても珍しく、特別な場所に思えました。その地域の、有史以来変わらない土や石の色と、時代とともに変わり続ける人々の営みについて思いを馳せると地球環境にまで意識が広がります。

日本は四季の移り変わりがはっきりしているので、多様な色に対する感受性が高く、色につける和名からも文化の美意識が繊細に感じられます。赤い色ひとつとっても 茜(あかね)、紅絹(もみ)、蘇芳(すおう)、韓紅(からくれない)、臙脂(えんじ)、猩々緋(しょうじょうひ)など、漢字から色の材料や場所、その名が付けられた時代背景も含め、意味を想像できることなど大変興味深く感じます。きっと、誰もが日本の四季、春夏秋冬のそれぞれの色を思い浮かべられると思います。特に、岡山は全国でも晴れの日が多いことから、太陽が映し出す豊かな色彩がある環境は、文化芸術を育むエネルギーになっているのではないでしょうか。

今回、たくさんの方に協力していただき、その地域に暮らす人々の思う色について調査します。備中エリアの色の分布を手がかりにヒト・コト・場所に触れるきっかけとなれば幸いです。

おかやま文化芸術アソシエイツ
プログラム・コーディネーター
金孝妍

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回答期間:2024年11月30日まで