好きなところから参加できるオンライン研修
【企画趣旨】
このところ、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、テレワークが浸透し、家に居ながらにして楽しめるオンランコンテンツの制作や配信が盛んに行われるようになりました。
文化芸術分野においても、たいへんな勢いでコンテンツが生み出され続けており、今や、オンラインコンテンツは文化芸術活動の表現やアーカイブを考える上で、欠かすことのできない存在になっています。文化芸術の表現を生み出したり、それを発表する場が、リアルな劇場や美術館、文化センター、アトリエだけにとどまらず、オンライン上に流れ出し拡張している現実を、もっと自覚的に捉えていかねばなりません。
今回のセミナーでは、オンラインコンテンツの新たな「可能性」と、それを下支えする「作法」について考えたいと思います。
講師には、2021年2月にオープンし、だれでも、いつでも、どこからでも、ひとりひとりが繋がれる“劇場”を目指しアクセシビリティーに特化して運営されているオンライン劇場 「THEATRE for ALL」(https://theatreforall.net/)で多言語字幕・手話通訳・音声ガイドなど取り入れたり、学びの場づくり、バリアフリーの実験など、先進的な取り組みを続ける株 式会社プリコグの中村茜さんと、芸術・文化・創造的な活動への支援を行う任意団体 Arts and Law 理事で著作権など知的財産権がご専門の弁護士水野祐さんをお迎えし、具体的な お話をうかがいながら、皆様と一緒に共に考えたいと思います。
私たちを取り巻くオンラインコンテンツが日々激しく進化する中で、あえて一度立ち止まり、 状況を整理しながら考えてみることは、足りないものを自覚し、それを整え、来るべき新たな 世界に足を踏み出すために必要な行為ではないでしょうか。
岡山県文化連盟のおかやま文化芸術アソシエイツでも、オンラインのプログラムを作成し始 め、その制作や配信においてはコンテンツごとの工夫の必要も感じています。年度末にはオンラインを使って、新しいタイプの人的ネットワークの構築をスタートさせます。
【内容】
●イントロダクション(5分)
●レクチャー1:先進事例として「THEATRE for ALL」紹介(アクセシビリティ編 40分)
講師 中村茜さん/パフォーミングアーツ・プロデューサー、株式会社プリコグ代表取締役
●レクチャー2:「THEATRE for ALL」を運営していく上で必要な著作権の基礎(法律編 40分)
講師 水野祐さん/弁護士、Arts and Law 理事、Creative Commons Japan 理事
●ディスカッション:オンラインコンテンツの『可能性』と『作法』とは?(20分)
中村茜さん・水野祐さん
ファシリテーター:大月ヒロ子/おかやま文化芸術アソシエイツプログラム・コーディネーター
●質疑応答(15分)
日 時 / 2022/3/9(水) 19:00-21:00
開 催 / Zoom配信
料 金 / 無料
講師紹介
2019年は、日本財団主催の障害・性・世代・⾔語・国籍などを超えることを目指す「True Colors Festival – 超ダイバーシティ芸術祭 – 」の運営事務局を担うなど、活動の幅を広げている。
おかやま文化芸術アソシエイツ(岡山県文化連盟)のオンラインコンテンツ事例については以下から
①好奇心の連鎖で、岡山県の文化芸術に関する人・コト・場所を紹介し化学反応を起こしていくサイト「マイニングおかやま」 / mining.bunren.jp
②訪問実験室 / o-bunren.jp/labo29