備前国の学びのデザイン〜自発的な学びを育むこころみ〜
岡山はながらく「教育県」と、呼ばれてきた歴史があります。残念ながら、今ではそういったことを知らない人も多くなりました。しかし、学びをデザインするという視点に立って、改めて県内の様々な活動を見渡すと、そこにはまだコミュニティーに息づく学びを育くむというDNAが、受けつがれているように思えます。
備前市にある創学350年を迎えた閑谷学校は、早くも江戸時代に日本初の庶民のための学校として当時の藩主によって開かれ、今日まで活動を続けています。また、岡山県は明治18年(1885)の小学校就学率が全国第2位と非常に高く、女子教育でも明治41年(1908)の高等女学校の数が全国1位であるなど、学びの場が多くの人々に開かれてきた歴史があります。
そういった学びを支える仕組みは、文化芸術はもちろん多様な分野で活躍する人材を生み、教育者をも輩出してきました。現在では、これまでになかった新たな学びのプログラムを開発し、自力で場を開く若い人たちも多く育ってきています。
今年のおかやま県民文化祭「これがOKA YAMA!プログラム」では「備前国の学びのデザイン 自発的な学びを育むこころみ」をテーマに、県民文化祭期間中に備前地域で開催される、楽しみながら学びを誘発するプログラムや、そういった学びを生み出すための場、さらにそれを支えるキーマンをまとめてご紹介し、ごく身近にある多様な学びを皆さまにご提案いたします。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、これまでとこれからの暮らしをじっくりと見つめ直した方も多いでしょう。
生き生きと心豊かに暮らすヒントが、このプログラムに参加することで見つかれば幸いです。
“学びのデザイン”とは
時代の変化に対応し、より良い未来を生きるため、様々な分野で学びのスタイルが変化してきています。特に顕著なのは、持続可能な暮らしのための教育が意識され始めたことでしょう。
文化芸術の分野でも、分野を互いに超えて取り組むプロジェクトや、コミュニティー、環境、地域の文化財、異文化理解、防災などをテーマにしたユニークなプログラムが多数生まれています。
また、一方的な講義スタイルやお手本に従う学びではなく、自発的な気づきやアクションがおこるような学習プログラムが作られています。さらには、そういった学びが自然に起きるような、環境づくりも意識され始めています。
「学びのデザイン」とは、そういったソフトとハードの両方で、狙いを実現するために、創意工夫し、それを反映させたプログラムや補助的な道具、展示、出会いの場、空間、さらには、それを支える人も育てることです。
リーフレット
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編集・発行
おかやま県民文化祭実行委員会(公益社団法人岡山県文化連盟、岡山県)
協力
本リーフレット作成にあたり、ご協力いただきました関係各位に心より御礼申し上げます。
デザイン
株式会社 LogooDesign
問い合わせ
公益社団法人岡山県文化連盟
〒700-0814岡山市北区天神町8-54 岡山県天神山文化プラザ3F
TEL:086-234-2626
FAX:086-234-8300