【研修趣旨】
日本の国全体で、2008年をピークに人口減少が続いています。地域の過疎化、高齢化、それに伴う担い手の不足、後継者の課題など、私たちを取り巻く社会的状況は大きく変化し、文化芸術分野においても影響が見え始めています。
そこで今回のアートマネジメント研修では、「人口減少時代の地域文化芸術振興」をテーマに、コロナ禍を経て顕在化する地域社会の変化を、文化芸術活動に関わる様々な立場の人たちが、どのような心構えで臨んでいくのか、文化芸術ならではの意義やポテンシャルを活かしてどう地域社会の持続的発展に取り組んでいけるのか、これからの地域文化を構想するヒントとなる学び合いの機会としたいと思います。
講師は、長野県で信州アーツカウンシルの設立準備から携わり、現在ゼネラルコーディネーターを務める野村政之さん。指定管理者制度が施行された公共ホール、アーツカウンシル東京の調査員、沖縄アーツカウンシルのプログラム・オフィサーなど、文化芸術の担い手支援の経験を積み重ねながら、一方ではフリーランスでアーティストの創造活動に参加し、各地の公共ホール、芸術祭等での文化事業にも多く従事してきた野村さんが、出身地である長野県に戻り、地域に向き合いながら試行してきた信州アーツカウンシルの3年間の実践から、過疎、コミュニティの希薄化など様々な社会課題を抱える地域で、支える側の私たちができることを改めて確認し、その先に見据える未来と可能性について思いを巡らせる時間とします。
【内容】
●イントロダクション(5分)
●レクチャー:活動紹介(60分)
野村政之さん/信州アーツカウンシル ゼネラルコーディネーター
●質疑応答(25分)
日 時 / 2025/2/26(水) 15:30-17:00
開 催 / YouTube配信
料 金 / 無料
講師紹介
1978 年長野県生まれ。舞台芸術の企画・制作やドラマトゥルクとして創作現場に、コーディネーター等として公的芸術文化支援に並行して携わる。長野県内の公共ホール、東京の小劇場での活動、アーツカウンシル東京アーツアカデミー調査員、沖縄アーツカウンシルプログラムオフィサー、長野県県民文化部文化政策課文化振興コーディネーターなどを経て、2022 年 4 月より現職。 (一社)全国小劇場ネットワーク代表理事、NPO 法人舞台芸術制作者オープンネットワーク(ON-PAM)理事