子どもの問いが導く世界:フラーと共に考える未来のヒント

子どもの問いが導く世界:フラーと共に考える未来のヒント

「疑問を持つこと」の大切さを伝える

子どもたちの素朴な質問に驚かされたことはありませんか? 彼らの問いかけは、時に大人たちの思考を深め、新たな視点をもたらしてくれます。しかし、その好奇心は、大人になるにつれて薄れてしまうように思えます。

20世紀を代表する思想家、バックミンスター・フラー(Buckminster Fuller)は、子どもとの対話を通じて、そのユニークな発想をリチャード J.ブレネマンの著書『フラーがぼくたちに話したこと』で優しく形にしています。著書では、数学や建築、哲学、エンジニアリング、物理学における彼の革新的な考えを、子どもでも理解できるように紐解いています。フラーが自身の疑問から導き出した答えは、子どもたちに「疑問を持つこと」の大切さを伝え、彼らの心に元気を与えているのです。

今回の実験室では、フラーの著書の翻訳者である芹沢高志氏をお招きし、実際に子どもたちにフラーの思想についてレクチャーしてもらいます。その後、ジタバッグ(※フラーが発明した多面体のおもちゃ)のワークショップを通して、子どもたちが色々な気づきや発見をしていく様子を参加者に公開します。

場所は、岡山市北区奉還町で地域の若者に「解放区」を作り、学びの支援や自主活動の支援をする一般社団法人SGSG主催の奉還町ユースセンター。利用者の子どもたちと一緒に進行します。大人もぜひご参加ください。子どもから大人まで、地球や人類、そして形そのものについて、新たな視点から考え、発見する喜びを共有しましょう。

内 容 / トークセッション&ワークショップ
日 時 / 2024年12月14日(土) 11:00〜16:00
場 所 / 奉還町ユースセンター(〒700-0026 岡山市北区奉還町3-1-32)
料 金 / ランチ代1,000円 ※ワークショップで使用するジタバッグ購入を希望する方は別途500円を頂戴します。
対象者 / 教育、環境、アート

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講師ロフィール・会場紹介等

芹沢高志
神戸大学理学部数学科、横浜国立大学工学部建築学科を卒業後、(株)リジオナル・プランニング・チームで生態学的土地利用計画の研究に従事。89年にP3 art and environmentを開設。帯広競馬場で開かれたとかち国際現代アート展『デメーテル』の総合ディレクター(2002年)、横浜トリエンナーレ2005キュレーター、別府現代芸術フェスティバル『混浴温泉世界』総合ディレクター(2009年、2012年、2015年)、「さいたまトリエンナーレ2016」ディレクターなどを歴任。さいたま国際芸術祭2023プロデューサー。訳書にバックミンスター・フラー『宇宙船地球号操 縦マニュアル』(ちくま学芸文庫)、エリッヒ・ヤンツ『自己組織化する宇宙』(工作舎、内田美恵との共訳)、ピーター・マシーセ ン『雪豹』(ハヤカワ文庫 NF)など。
SGSG
一般社団法人SGSGは、2018年に設立されました。困難な状況に置かれても「自分」と「社会」を信じることのでき、「好き」や「やってみたい」に出会い、主体的に選択できる社会を描くため、ユニバーサルアプローチ視点でのユースワークを中心に教育事業を行う団体です。現在、小学生から大学生まで1か月あたりのべ150人前後の利用があります。
奉還町ユースセンター
奉還町ユースセンターはユース世代(中高生世代)が自らの意志で居場所を選び自発的に活動できる場として、2022年12月、民設民営のユースセンターとして開設されました。センターでは友達とわいわいお喋りしたり、一人で静かに本を読んだり、若者支援の専門家と進路相談することもできます。助けを借りて、道を選び、仲間に出会って、新しい発見。自分ではじめた挑戦の先には、レベルアップが待っています。